自己紹介

しがないサラリーマンだった私が、
1億円を売り上げる迄の軌跡みたいなものを自己紹介を兼ねて書いておこうと思います。

今から8,9年ほど昔、確か2010年頃の話だったかと思います。

サラリーマン時代、手取20万円を切るという薄給に喘ぐ中、頑張って昇進しても給料は殆ど変わらず。
5年、10年上の先輩を見てもやはり給料は今と殆ど変わらず。
勤めていた業界の構造的な問題もあり、将来の展望がまるで見えませんでした。
特別珍しい話ではありません。
綺麗事抜きで言いますが、現実に目を向けると中~底辺労働環境はこういった所が大半ではないでしょうか。

本業で頑張っても現状打破は難しい。ならば、副業だっ!!

そう思い立ち、株、FX、先物、不動産、転売、クラウドソーシング…
ありきたりではありますが、こういった類のものを検討するに到ったわけです。
しかしどれもこれも名前ぐらいしか知らない全くの素人、未経験。不安が募ります。
そんな中、まず最初に手を出した、正しくは手を出そうとしたのが不動産でした。

サラリーマンの副業といえば不動産。ビバ!不労所得!!

そんな根拠のまるでない、勝手なイメージでチョイスしたように思います。
右も左も分からないまま、適当に町の不動産屋の門を叩き、
ぼーっと物件を見て回るも、その物件が安いのか高いのかすら、まるで分かりません。
当たり前です。何も知らないど素人なのですから。

収益物件化するための具体的なビジョンも知識も全く無い状態での見切り発車。
頭金?まあ住宅ローンで何とかなるでしょ。という阿呆っぷり。
住宅ローンの趣旨すら当時はまるで理解しておりませんでした。

当時の自己資金なんて、貯金の数十万円があっただけです。
そんな金なし、知識なしで、不動産投資をやるぜ!と宣う、愚か者がそこにおりました。
当然何も出来るわけがありません。

軍資金が圧倒的に足りない。知識も経験も圧倒的に足りない。

しばらくして、やっと自分がナイナイ尽くしのアンポンタンである事に気がつき、
不動産の資金調達の為に、もっと少ない資金で始められる別の副業が必要だと考えるようになる。
そして次に目を向けたのがFXと転売、この2つでした。
この2つのうち、どちらを選んだのかと言いますと、

転売=色々面倒くさそう 
FX=為替が上がるか下がるかを判断するだけなので簡単そう。

またしても、そんなバカタレ思考を発動させ、安易にFXに手を出すわけです。
流石に不動産で少しは反省していましたので、今回は事前に勉強をしました。
といっても、トレードに必要な最低限の知識のみでしたが…

結果は、言うに及ばず。

ポジショニングに何の根拠のないトレードをだらだらと繰り返し、貯金も無くなりました。
そもそも無知な輩が、少ない軍資金で効率よく短期投資など出来るわけも無く、
ハイレバギャンブル運否天賦という、最もやってはいけない駄目パターンに綺麗すっぽりはまったわけです。

かくして
絶望的状況の中、ここに一つの契機が訪れます。

お正月に販売されたとある有名福袋、欲しかった物と一緒に、いらない物も沢山入っていました。
このいらない物は邪魔だった為、当初は捨てるか誰かにあげるつもりだったのですが、
何の気まぐれか、ヤフオクに出品してみる事にしました。
すると落札総額が福袋を買った時と同じ程度の値となり、
私は欲しかった物を実質タダで手に入れる事が出来たわけです。

これが転換期だったように思います。

買った時の値段よりも高く売れるものを探せばよい。転売の理屈はシンプルです。
しかし世の中、そんなものが簡単に見つかるわけがありません。

どこで買うの?どこで売るの?何を買うの?いつ買うの?
転売においても、他の副業と同様に何もかもが最初は手探りでした。
しかし資金があまり沢山ない人であっても、安いものなら自己資金で仕入れが出来る。
その間口の広さがこのジャンルにはありました。

町のお店に赴き、コンビニ、本屋、スーパーなど色々と売っている物を調べて回ったのを覚えております。
当時、販路はヤフオクしか知らなかった為、ヤフオクの相場と乖離しているものがないか、
それだけを考えて取り組んでいました。そして初めて見つけた商材は今でもよく覚えております。

それはコンビニに売っていた携帯ゲーム雑誌でした。その中に付録として付いていたシリアルコード。
定価1000円程のゲーム雑誌を10冊買い、シリアルコードをヤフオクでタイトル毎にまとめて出品すると、
これが瞬く間に売れました。

仕入れ値10000円に対して、確か売上は15000円ぐらいだったと思います。
薄給のサラリーマンだった私にとって、本業とは別に5000円もお金が入ってきた事実は
大きな衝撃でした。

これ以降、しっかり情報を得るため、ネットを通じて様々なせどりや転売ブログを読み漁るようになります。
当時のブログは(今もそうなのかもしれませんが)商材を売るための入り口となっているだけで
読み物として中身のないサイトが多く、有益な情報を得るのは大変でしたが、
それでも全く無かったわけではありませんでした。
気が付けば仕事が休みの日は、朝から晩までぶっ通しで何時間もブログ巡りをしていました。
この過程でネット仕入れ、amazonマーケットプレイスという存在、中古というジャンル、
時間は掛かりましたが、先人達の軌跡について実に多くの事を学びました。

実のところ、副業を初めての最初の数年間は私的に思う所がありまして、
稼ぐ事そのものより、知識を取り込む為の勉強に大きな力を入れておりました。
薄給とはいえ、サラリーマンでの稼ぎがありましたので、生活はそれで何とか出来ていた事もあり
自身の生活を全て見直した上で、将来に向けての積み上げが何より重要だと、
この時、人生で初めて真剣に考えるようになったからです。
ここについては機会があれば別記事で詳細を書きたいと思います。

私は学生時代から逃げ癖があり、ずっと嫌な事から目を背けて生きてきました。
薄給しか得られない業界に就職したのも、そんな自堕落で向上心の欠片もない腐った性根が祟り、
誰かに求められる技術も能力も身につけてこなかった結果、そういった仕事しか選べなかったからです。
下地となる基礎部分が人として腐っていたので、コツコツ積み上げる以前の問題でした。
私には自身の腐った性根を完全に叩き壊し、0から構築し直す必要があったのです。

ですので
『副業で大成功!!1年で収入が数倍に!!』
『○○をやって、3年で年収が1000万になりました!!』
私は巷でよく見るこのような華やかなキャッチコピーはまるで当てはまりません。

実際にこれまでやってきた事といえば、とてもとても地味な作業と勉強の繰り返し。
しかも非効率で無駄も多く、何とも遠回りなものでした。
勉強癖や忍耐力が無い私が物事に取り組もうとしても、すぐに楽して結果を求めてしまう為
そりゃ何をやってもどうにもなるはずがありません。

若いときのツケを粛々と清算しつつ、同時にこれからの自分のための積み上げを行う。
そのため普通の人よりも多くの時間が、どうしても必要でした。

『うんこみたいな人間が副業を試みたが、最初の数年はろくに稼げもせず、やっぱり自堕落を繰り返し
 それでも何とか本人なりに死ぬ気で努力して、時間は掛かったがやっと年商1億の大台に乗りました。』

何とも様にならない非キャッチーなコピーですが、
これが私という人物を正しく体現したものとなります。

随分と時間が掛かりましたが、株やFXでも数年前からプラス収支を維持出来るようになりました。
物販も、せどり、卸やメーカーからの直接仕入れも絡め、現在は多岐に渡る収益化にまで成長しております。
不動産も宅地建物取引士を取得し、何とか不動産業界の仕組み全体を上澄みではありますが理解出来る所までは来ました。
経営をするにあたり、せめて帳簿の意味ぐらいは理解出来るよう、ファイナンシャルプランナーや簿記の資格も取りました。
そういえばよく資格なんて社会では何の役にも立たないという言葉を耳にしますが、
その言葉は半分は当たりで半分は間違いだと私は思っています。
もっと言えば、人によって必要であったり不要であったりするものだと思います。
資格それ自体が直接役に立つのは開業資格ぐらいでしょうが、
問題となるのは資格すら取れない知識量では、その業界のさわり部分すら理解するのが難しい人種もいるという現実です。
理解力の高い人というのは、往々にして物事を学ぶというプロセスが既に出来上がっていますので、
必要な時に必要な知識を的確に学び取り、自分のものとする事が出来ます。
自身で考え、物事の取捨選択も的確に行える事でしょう。
しかし私のように若いときから基本的な学習行為からすら逃げ回ってきた輩には、これが全くというほど出来ません。
それはもう芸術的とも言えるレベルで、何かある度にひたすら言い訳や逃避行為だけを繰り返します。
私にとっては、無理矢理に出来の悪い頭に知識を詰め込み、そして知識を体系的に組み上げる訓練として
資格の勉強はとても都合が良かったのです。

そんなこんなありまして
気がつけば、ここまで来るのに10年近い月日が経過しておりました。
誰かに教えを請えば、そこまで時間は掛からなかったのでは?
そう思われる方も沢山おられる事と思います。

しかしそれは若いときからしっかりと修練と経験を積み上げ、
下地が出来上がった上で、正しく継続的に努力が出来る人でなければ意味がありません。
私のように腐った性根を抱えた人に対しては、情報や手法を与えるだけでは駄目だったのです。

Posted by tosh